国際日本学研究叢書19

国際日本学研究叢書19
『 日本意識の根底を探る 日本留学と東アジア的「知」の大循環』

(2014年3月28日発行)
序論
◆東アジアの相互認識を映し出す参照枠-「日本意識」再検討の中間報告二〇一〇─二〇一三年-
/王 敏
第一部  岐路に立つ日本と東アジアに結ばれた「知」の横糸
◆日本古代・中世の教育と仏教/大戸安弘
◆勝海舟の中国観/上垣外憲一
◆長崎の唐通事とその子孫/陳東華
◆朝鮮時代の中人と公共性─『朝鮮王朝実録』訳官記事を中心に─/李南姬
◆凡父・金鼎姫の風流精神に現れた統合論と公共倫理/秦敎勳(翻訳:金英美)
第二部 東アジアへ「日本意識」の変容
◆如何にして「東アジアから考える」か?─日中思想交流経験を中心にして─
/黄俊傑(翻訳:周曙光、長谷亮介)
◆日本語は易しいか─近代中国人日本語学習史研究からの一視点─/沈国威
◆もう一つの実学─東アジアにおける実学研究の現状と問題点─ /陳毅立
◆禹王(文命)遺跡の語る日本と中国の文化交流史─文命が発信する大きな夢─/大脇良夫
◆「越境」のアジア主義観─方法論の再検討─/姜克實
第三部 百年後の検証・中国人の日本留学および、その日本観
◆傅抱石の日本留学とその影響─傅抱石書簡と金原日記を通して─ /廖赤陽
◆何香凝と日本留学/竹内理樺
◆郭沫若の日本体験と詩歌創作/藤田梨那
◆周恩来の中日関係観/曹応旺(翻訳:林リー)
◆法政速成科のメタヒストリー─法政速成科一一〇周年に際して─/古俣達郎
終論 
◆韓国、中国(朝鮮族を含む)と、日本における道徳教育の現状をめぐる一考察
─義務教育用教科書の内容検討を中心に─/王 敏