【募集】2020年度国際新世代ワークショップ(第3回アルザス・ワークショップ) 日本人若手研究者派遣公募について2020/09/01

■テーマ: 「越境する日本語・日本文化—言語文化の多様性をもとめて」

■主催:法政大学国際日本学研究所(HIJAS)、「国際日本研究」コンソーシアム(CGJS)アルザス欧州日本学研究所(CEEJA)

■日時:2020年11月6日(金)~11月8日(日)

■場所:アルザス欧州日本学研究所(フランス・キンツハイム)

■趣旨:

現在続いているコロナ禍の状況は「社会的距離」ということばが象徴するような相互の隔離を、社会のあらゆるレベルで強いています。われわれは出会うことが出来ず、移動することが出来ず、それぞれの場所に閉じこもり、ともにあることを、電子的媒体を通じて確認しあうことができるだけです。こうしたリモートワーク状況は、物理的レベルでの「社会的距離」とは裏腹に、文化や情報の交流においては、水平化を一挙に推し進めているように見えます。すでに、グローバリゼーションの下で推し進められてきていた、文化や言語の均質化が、こうしてさらに加速されて行きかねない状況です。このような中で、世界における文化や言語の多様性や多数性を守り発展させていくことで、日本語や日本文化、そしてそれを研究することは、どのような意味を持ち、どのような貢献をなしうるでしょうか。そしてこの問いはおのずからもう一つの問い、すなわち、そもそも、日本語や日本文化研究が、日本国内でのジェンダー、セクシュアリティ、世代の違いから生じる多様性や多数性をいきいきと扱いえているのか、という問いを呼び起こします。多様性と多数性を国境内で尊重せずにいて、それを、国境を越えて尊重していくことは難しいことのはずです。ワークショップでは以上の点について、日本研究の第一線に立つヨーロッパの若手日本研究者の皆さんから、自身の研究経験や研究ヴィジョンに基づく報告をしていただきます。そしてそこから出発させて、活発な議論の場を生み出して行きたいと考えています。

 

♦発表参加者:約10名を予定

♦基調講演者:坪井秀人(国際日本文化研究センター)、鈴村裕輔(名城大学)、髙田圭(法政大学)

♦コメンテーター:ジョセフ・キブルツ(CNRS)、サンドラ・シャール(ストラスブール大学)、黒田昭信(ストラスブール大学)、高橋希実(ストラスブール大学)、エーリッヒ・パウエル(CEEJA)、レギーネ・マチアス(CEEJA)、小口雅史(法政大学)、安孫子信(法政大学)

 

*公募の詳細については、以下をご参照ください。

◆日本人若手研究者向け公募要項(日本語版)
・2020年度国際新生代ワークショップ若手研究者派遣公募要領
※提出締切:2020年8月31日(月)必着

◆ヨーロッパ若手研究者向け公募要項(英語版)は以下をご参照ください。
・Call for applications AlsaceWS2020
※提出締切:2020年9月25日(金)

◆趣旨文(日本語版)
・Call for applications AlsaceWS2020 Outline

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