【研究所訪問】上海交通大学日本研究センター長 季衛東氏の本研究所訪問(2018.3.31)2018/04/25

上海交通大学日本研究センター長 季衛東氏の本研究所訪問

日 時: 2018年3月31日(土)
場 所: 法政大学国際日本学研究所(HIJAS)

上海交通大学日本研究センター長の季衛東氏が3月31日、本研究所を訪問され、今後の共同研究及び研究論集の中国語版発刊などについて抱負を語った。

上海交通大学は日本研究の長い伝統を持ち、日本との交流と協力を重視して今日に至った。古くは清末維新の南洋公学(本学前身)時代、中国の近代出版事業の祖と呼ばれる張元済の下で 『日本法令大全』が編訳され、同書は近代化を目指す変法自強運動の青写真となり、日本研究の原点となった。その後、中日国交正常化20 周年記念の節目の1992 年、訪中された天皇ご夫妻をお迎えし、日本との 関係が一層深まった。近年では、日本の諸大学、経済団体や企業と協力し、科学技術の開発、人文社会科学の共同研究、法務交流などの面において喜ばしい成果を挙げてきた。

季衛東氏は1983年から北京大学法律部卒後に京都大学の法学博士号をとり、神戸大学法学院教授を経て、現職の日本研究センター長に就く。「今後の中日両国の友好発展を促進し、日本への理解を深めていく需要が高まりつつある中、交通大学が過去の歴史と伝統を受け継ぎ、日本研究センターを創立することにした。最新の国際的かつ、学際的なアプローチを用いて、高水準の研究成果を出すよう、目指したい」と、熱っぽく語った。

氏の話によれば、開設準備期間中に、上海交通大学日本研究センターは中国教育部により国別研究重点基地に指定されており、大きな期待が寄せられているという。

【記事執筆:王 敏(法政大学国際日本学研究所専任所員、教授)】

写真:右より季衛東氏、王敏

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