研究アプローチ②第2回研究会(2010.9.25-26)

法政大学国際日本学研究所研究プロジェクト

「国際日本学の方法に基づく〈日本意識〉の再検討−〈日本意識)の現在・過去・未来」 アプローチ2  近代の〈日本意識〉の成立

「日本民俗学・民族学の問題」

第2回研究会

2010年9月25日(土)・26日(日) 10:00〜18:00

法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナード・タワー 25階
イノベーションマネジメント研究所セミナー室

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    研究会会場の様子1                     研究会会場の様子2
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初出席のハルミ・ベフ先生(スタンフォード大学)初出席のH.D.オイルシュレーガー先生(ボン大学)

  第2回目の研究会は、去る9月25日(土)・26日(日)に開催された。
前回に引き続き、台湾、アメリカ、ドイツ及び日本国内から17名の研究者のご報告を頂いた。
今回初めてスタンフォード大学のハルミ・ベフ先生とボン大学のH.D.オイルシュレーガー先生が出席した。おふたりには幅広く、また、普遍的なかたちで日本帝国時代における日本意識の意義(ベフ)及び民族学・文化人類学及び植民地主義のイデオロギーの実際を国際比較の観点からとりあげた(オイルシュレーガー)の二つの報告をふまえて、当時の日本の植民地であった朝鮮半島と台湾ならびに内南洋における日本の民族学及び民俗学の動き、就中、秋葉隆、泉靖一、台湾では、馬淵東一、金関丈夫、国分直一などの研究者の業績をとりあげる報告が続いた。歴史的・思想史的背景については鶴見太郎先生と石井正己先生の報告、共同体論争とイエ制度については清水昭俊先生と桑山敬己先生のご報告があった。最後は、博物館とアイデンティティというテーマで近藤雅樹先生、そして、柳宗悦の民藝運動と諸国民藝とのかかわりについての松井健先生のまとめがあった。非常に内容の濃い報告があり、次の段階、すなわち12月11日(土曜日)12日(日曜日)の国際シンポジウムのたたき台を創出することができた。研究会のまとめとして、国際シンポの来年度の研究テーマについての話し合いを持った。本年度は昭和10年代から昭和30年代をとりあげることとしていたが、実際、メンバーのご報告を振り返ってみると、戦後の動きをテーマに入れているのは川田先生と桑山先生のおふたりだけである。来年度は明治時代までさかのぼって討論するよりも、今年度のメンバーの報告をうけて、時代についてはオーバーラップしても、昭和20年から昭和40年頃までの研究の発展を討論したほうが良いのではないかという方向となった。

 

【記事執筆:ヨーゼフ・クライナー (法政大学 国際戦略機構)】