【研究所訪問】立命館大学 赤間亮教授の研究所訪問(2017.7.27)2017/07/31
日 時: 2017年7月27日(木)
場 所: 法政大学国際日本学研究所(HIJAS)
左より:赤間亮氏(立命館大学教授)、小口所長
7月27日、立命館大学教授で、立命館大学グローバルCOEプログラム日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点、あるいは立命館グローバル・イノベーション研究機構でデジタルアーカイブによる日本文化・芸術資料の世界共有化研究などを率いる赤間亮教授が、本研究所を訪問された。これは小口が本年5月に立命館大学アートリサーチセンター(ARC)を表敬訪問したことへの返礼の意味もあってのことである。
その5月のARC表敬訪問の際にはARCの素晴らしい設備を拝見した上で、本研究所が取り組んでいる在欧日本仏教美術データベース(JBAE)の今後の展開方策などについて意見交換をさせていただいたが、これは赤間教授が今行っている、世界に点在する日本の美術・工芸品を共有化するデジタルアーカイブとも内容的に密接な関係がある。大量の作品のデジタルアーカイブ化が新たな研究資料の発見に貢献している点、デジタルアーカイブ過程およびノウハウの指導を通して若手研究者の育成にも注力している点も同様である。後者については、JBAEではむしろ現地で日本美術を正当に扱える技術の伝播に努める側面が強いが。
今回は、ARCに比べるべくもないが、本研究所の設備や所蔵作品、収集データをご覧いただいた上で、引き続き協力関係の構築や情報交換の継続等について話し合った。わずか50分程度の短い滞在ではあったが、密度の濃い意見交換をすることができた。
赤間教授は、続いて本学能楽研究所を表敬訪問された。終了後、山中教授等とともに再び小口と合流し、昼食会を兼ねながら、さらなる意見交換を行った後、散会となった。
類似のプロジェクトを実施しているので、相互の協力関係の構築には大きな意味がある。現状では法政側が受ける恩恵の方が明らかに多いが、今後の展開の中で、法政側からARCに提供できる情報などが出来すれば、こちらからも積極的にアクションを起こしていきたい。
【記事執筆:小口 雅史(法政大学国際日本学研究所所長、文学部教授)】