【研究所訪問】湯重南氏の本研究所訪問について(2015.7.26)2015/07/28

湯 重南氏の本研究所訪問

  • 日 時: 2015年7月26日(日) 場 所: 法政大学国際日本学研究所    中国における日本史研究領域の研究の第一人者、湯重南氏が2015年7月26日、本研究所を表敬訪問され、小口雅史所長と王敏専任所員・教授と懇談した。  湯氏の経歴や業績は下記の通りであるが、中日間の外交関係史を中心に、視野の広い研究を推進しておられ、それを踏まえて、今後の中日間の共同研究の在り方や、未来像を中心に、中国社会科学院と本研究所との間の交流をめぐって、意義深い意見交換がなされた。    湯氏は1940年重慶生まれ。中国社会科学院世界史所の専任研究員などの業績を評価されて1992年10月より中国国務院により選ばれた生涯の政府特殊手当(特別待遇)を受けている。  社会科学院を2005年退職後は、中国社会科学院日本の歴史と文化研究センター理事長、中国日本史学会名誉会長、中国中日関係史学会顧問、『中日関係史研究』雑誌編集長、北京中日文化交流史研究学会名誉会長、中華日本学会常務理事、東北中日関係史学会常務理事、中国抗日戦争史学会顧問・学術委員、中国新華社解放軍支社報道顧問、首都師範大学特任教授、北京大学東北アジア研究所教授、南開大学日本研究院教授、北京日本学研究センター教授、吉林社会科学院研究員、吉林大学教授、同済大学教授などを兼務の一方、現在は中日共同歴史研究委員会中国委員も務めている。日韓の訪問は1989年から30数回になる。
    主要著作に『中日近代化比較』、『日本帝国の興亡』、『2000万人の中国人の死』、『日本文化と現代化』、『日本文明』、『太平洋戦争新論』、『21世紀の中国と日本』、『日本軍国主義論』、『東アジア区域の意識と和平発展』、『日本史』、『中外文化交流史』、『国際化へ向かう日本』、『中国の中日関係史研究』『中国の日本史研究』『世界歴史』第20巻、『近代日本の内外政策と東アジア』、『日本近代史』(近代巻)ほか、共著多数。
    主要論文に「独特の日本近代天皇制」、「近代中日両国の社会経済発展に対する伝統文化の二重作用」、「近代日本の国体の一考察――軍事封建帝国主義」、「雜全的な精神糟粕――日本軍国主義思想の分析」、「相互に輝く中日文化交流の高潮となる特徴」、「互恵戦略は中日の新時代を切り開く」、「新中国の対日外交と中日関係の発展」など。

20150725

左より:王敏先生、湯重南先生、小口所長

【記事執筆:王敏(法政大学国際日本学研究所専任所員、教授)】

 

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