【開催案内】第10回ヨーゼフ・クライナー博士記念・法政大学国際日本学賞授賞式および記念講演会(2025年3月10日(月))2025/01/24

第10回ヨーゼフ・クライナー博士記念・法政大学国際日本学賞
授賞式および記念講演会

法政大学国際日本学研究所はこのたび、第10回ヨーゼフ・クライナー博士記念・法政大学国際日本学賞の授賞式および受賞者 フィン・ホルム 氏による記念講演会を開催いたします。

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■日時:2025年3月10日(月)17時~18時30分(*日本時間JST)/ 9時~10時30分(*CET)

■会場:Zoomによるオンライン開催

■プログラム
17:00~17:20 授賞式  総合司会:横山泰子(法政大学国際日本学研究所長・理工学部教授)

受賞者 Jun.-Prof. Dr. Fynn Holm (フィン・ホルム 氏)
(Junior Professor of Japanese Studies, University of Tübingen)
受賞著書 The Gods of the Sea: Whales and Coastal Communities in Northeast Japan, c. 1600-2019.
(Cambridge University Press, 2023)

17:30~18:30 受賞記念講演  ※講演は日本語でおこなわれます。

演題 東北地方を例にした日本の捕鯨史再考
要旨 日本は長い捕鯨の歴史を持つ国としてしばしば想像されますが、近世日本の一部地域では何世紀にもわたって捕鯨が行われていませんでした。日本の東北地方の沿岸コミュニティが、他地域の捕鯨者からクジラを保護してきましたが、その理由は、クジラは海の神であり、魚を海岸に運ぶ存在と信じられていたためです。

最も有名な例として、1911年11月1日、東北地方の八戸近郊で、西日本の捕鯨業者による産業捕鯨基地が1000人以上の漁師たちによって焼き討ちされる事件が挙げられます。この暴動は、17世紀にさかのぼる反捕鯨運動の一連の例の中で、最新のものでした。

20世紀初頭に産業捕鯨が到来したことで、人間とクジラとの何世紀にもわたる非致死的な関係は、わずか数年で破壊されました。その代わりに、東北地方のコミュニティは、西日本の捕鯨文化から要素を取り入れ、新しい捕鯨の伝統を創造しました。これにより、東北地方は日本の産業捕鯨文化の中心地となりました。現在では、非捕鯨地域としての東北地方の歴史的な起源はほぼ忘れ去られています。

■参加費 無料です。どなたでもご参加いただけます。

■参加申込方法
事前申込が必要です。 ※【事前申込締切】3月10日(月) 11時(*JST)
お申込みいただいた方にのみ接続先をお知らせいたしますので必ず事前申込をお願いいたします。
申込サイトURL
https://forms.gle/ioZeUVR4vDagvjz87

■お問合せ先
法政大学国際日本学研究所
〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1
TEL:03-3264-9682  FAX:03-3264-9884
E-mail: nihon@hosei.ac.jp

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