「治水神・禹王研究会」研究大会の開催報告(2019.3.30)2019/04/26

時間 2019年3月30日(土)13―18時

場所 法政大学ボアソナード・タワー26階 A会議室

主催 治水神・禹王研究会

後援 法政大学国際日本学研究所

【開催内容】

2019年3月30日の午後、第6回「治水神・禹王研究会」(会長 植村善博)の研究大会が法政大学市ヶ谷キャンパス内のボアソナードタワー26階A会議室にて開催された。研究会には、日本各地の禹王信仰研究メンバー80名余りのほか、中国大使館、中国国家観光局駐日本代表処からも出席があった。

王敏は「日中友好と禹王研究」をテーマとした研究報告を行い、故周恩来総理が日本留学からの帰国前に嵐山逍遥をした動機と背景を考察した成果の一端を披露した。日中文化交流の視点から、周恩来と「日本の大禹」と称された角倉了以と並んで、黄檗宗の隠元や高泉ら禅師との関係を分析した。王敏の後に、京都大学防災研究所地震予知研究センターの大邑潤三特任研究員が立ち、「日本禹王遺跡分類と形成原因」をテーマとした研究を報告した。日本の禹王信仰の遺跡の分布状況を詳細にわたり紹介し、江戸儒学が禹王信仰を日本の内陸に深く浸透させることを推進したと指摘した。

研究大会の司会進行を高松大学学長佃昌道教授が務めた。最後にソプラノ歌手である橋本京子氏が「大禹歌」を中国語で歌い、研究大会は成功裡に閉幕した。

【記事:王敏(法政大学国際日本学研究所専任所員、教授)】

(会場の様子)

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