【研究所訪問】稲賀繁美氏、山下寛久氏の本研究所訪問(2019.2.4)2019/02/12

日時:2019年2月4日(月)

場所:法政大学国際日本学研究所(HIJAS)所長室

国際日本文化研究センター教授稲賀繁美氏および朝日新聞横浜総局記者山下寛久氏が2019年2月4日、本研究所を表敬訪問され、小口と懇談した。

この日は、第4回ヨーゼフ・クライナー博士記念・法政大学国際日本学賞の授賞式および記念講演会、さらには懇親会が開催され、両氏ともそのお祝いに駆けつけてくださった。

稲賀氏は受章者のデンニッツァ・ガブラコヴァ氏と旧知の仲であり、山下氏は、昨年末に同社を退職した渡辺延志記者の後任的な存在であり、渡辺記者からクライナー賞の重要性を聞いていていたとのことである。懇親会でもガブラコヴァ氏を中心に大いに盛り上がり、せっかくの機会であるので、授賞式会場に隣接する本研究所を表敬訪問してくださることになった次第である。さっそく狭い所内ではあるが、設備類を見学していただいた後に座談会となった。

稲賀氏は、現在は担当から外れているとのことであったが、日文研が先般結成した「国際日本研究」コンソーシアムの、設立時の関係者であり、この点を中心に今後の提携関係について話し合われた。私はかねて、国際日本学という極めて多岐にわたる研究対象を持つ分野では、国際日本学の確立というメタサイエンス的な研究会が重視されるが、今後は、もう少し特定の分野に話題を絞っての、内外の専門研究者を結集しての研究会も必要だと考えている。稲賀氏も、この点は同感とのことであったが、日文研といえども、特定の分野に複数の教員がいることはなく、せっかくコンソーシアム結成が実現したのであるから、組織横断的な特定分野の研究会を開くのは望ましいとのことで、私と同意見であった。今後はこうした分野での提携も図っていくことで合意して散会となった。

なお山下記者も、ハンブルクに深いご縁があるとのことで、国際日本学には強い関心をお持ちとのことであった。今回を機会に国際日本学方面の取材にも力を入れていきたいとのこと、今後の活躍を期待したい。

【記事執筆:小口 雅史(法政大学国際日本学研究所所長、文学部教授)】

(左より稲賀繁美氏、小口雅史所長、山下寛久氏)

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