【開催案内】シンポジウム「摺物にみる江戸狂歌人の知識と教養」(2025年3月4日(火))2025/01/17
シンポジウム
「摺物にみる江戸狂歌人の知識と教養」
■日時:2025年3月4日(火)10時から17時
■会場:法政大学市ヶ谷キャンパス 富士見ゲートG402 *対面のみ
交通 飯田橋駅,市ヶ谷駅より徒歩10分
【キャンパス・交通案内】https://www.hosei.ac.jp/ichigaya/access/
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◆趣旨
江戸狂歌では、毎年正月に合わせて浮世絵師による絵に自身やなかまたちの作をとりあわせた摺物をあつらえることがさかんに行われました。連や側と呼ばれたグループでテーマを揃えてシリーズにすることも少なくなく、年ごとにそれぞれ競いあうように趣向を凝らしたものを交換しあう、一大行事でした。
それぞれに機知あふれる狂歌師摺物は、和漢の古典籍をはじめさまざまな知識や教養を背景としています。学識溢れる特別な作者や学者などではない、ちょっと狂歌の遊びに手を染めた人びとが共有していた知識や教養の範囲とはどんなものだったのか。狂歌摺物に江戸の人びとの知的基盤のありようを探る一日です。
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◆プログラム(敬称略)
10:00~ | 趣旨説明 |
10:10~10:45 | ジョン T.カーペンター(メトロポリタン美術館) 摺物における和歌三神と歌仙絵(仮) |
10:45~11:20 | 馬場淳子(立教大学日本学研究所) 平安後期物語を題材にした狂歌摺物―岳亭春信画「本町連物かたり十番」における『浜松中納言物語』『狭衣物語』の絵画化― |
11:20~11:55 | 小林ふみ子(法政大学) 稀覯本を摺物にする-四方側作・柳々居辰斎画「永正年間何曽合」と好古趣味- |
(休憩1時間05分) | |
13:00~13:35 | 牧野悟資(東京都立大学) 四方側作・葛飾北斎画「元禄歌仙貝合」考-画賛と題詠- |
13:35~14:10 | 山際真穂(すみだ北斎美術館) 葛飾北斎画「楉垣連五番之内和漢画兄弟」にみる大衆的教養 |
14:10~14:45 | 櫻井貴基(北斎館) 岳亭春信画「葛飾連名数十番」とその題材 |
(休憩15分) | |
15:00~15:35 | ダン コック(ライデン世界博物館) 自己を定位する―歳旦摺物にみる時間・空間、そして吉凶― |
15:35~16:10 | 浅野秀剛(大和文華館・あべのハルカス美術館) 三陀羅法師と北斎の摺物・狂歌本とその周辺 |
16:10~17:00 | 総合討論 |
■使用言語:日本語
*一部、英語の発表あり。スライドに日本語を入れ、日本語で概要配付予定。
■参加費:無料
■対象:どなたでも
■事前参加申し込みをお願いいたします。
【事前申込締切】2025年3月3日(月)13時まで
お申込フォームはこちら▶ https://forms.gle/Fif63Yah99vY4zBaA
※満席になり次第締め切らせていただきますのでご了承下さい。
■主催:法政大学国際日本学研究所(HIJAS)
■共催:法政大学江戸東京研究センター(EToS)
■本シンポジウムは、2020-2024年度科学研究費助成事業(基盤研究(C)(一般))「江戸狂歌資料による大衆的作者=読者の教養の研究」(研究代表者:小林ふみ子)[研究課題番号:20K00298]による研究事業の一環として開催いたします。
■本件に関するお問合せ先
法政大学国際日本学研究所事務室
E-mail: nihon@hosei.ac.jp