国際日本学研究叢書5

国際日本学研究叢書 5
『相互理解としての日本研究-日中比較による新展開-』

(2007年3月31日発行)
sousyo5
◆刊行にあたって/星野 勉
◆序論 比較を伴った文化交流の一断面−戦前の日本人教員「日本教習」と中国人日本留学生を中心に/王 敏
第一章 日中比較研究の新視点
◆日本文化をどう理解すべきか−異文化の視点によるアプローチ/楊 暁文
◆日中齟齬の文化学的研究−時間と空間の認知傾向を中心にして−/李 国棟
◆日中異文化研究への文化象徴による接近—四君子の蘭と十二支の亥−/濱田 陽
◆日中両国近代実業家の儒学観−渋沢栄一と張謇の例を中心に−/于 臣
◆日本人の伝統倫理観と武士道/谷中 信一
第二章 日中交流研究の新視点
◆戦前中日政治衝突と文化摩擦の一幕−中日戦争開始当夜の中日記者大論戦考察−/徐 氷
◆日中戦争下における川喜多長政の対応/玉腰 辰己
◆戦後中国人の帰化および対日感情変化のメカニズム−「留日反日」をめぐる一考察/張 石
第三章 日中異文化コミュニケーション研究の新視点
◆中日の異文化コミュ二ケーションと相互理解における阻隔/劉 金才・尚 彬(翻訳:坂部 晶子)
◆日中のコミュニケーション方略に関する一考察−
謝罪の発話行為における「談話の収束方法」と「話者交替数」に着目して/高橋 優子
◆日中相互理解への道を探る−原爆をめぐる日本人の怒りとそのコミュニケーションの分析を手がかりに−
手塚 千鶴子
第四章 中国における日本研究
◆2005年の中国における日本学研究に関する一考察/楊 偉
◆北京における日本関連図書事情−「日本論」をめぐる一考察−/及川 淳子
◆グローバル化社会における日本語教育の目標及びそのモデルの立体的構築/王 秀文
◆終論 相互理解としての日中比較文化研究に関する幾つかの視点/王 敏